宅建試験 合格基準点10年まとめ

最終更新: 2026年3月(令和7年度試験結果まで収録)

2016年(平成28年)〜2025年(令和7年)の10年分の合格基準点・合格率・受験者数を一覧にしました。各年の難易度傾向のミニメモと、予備校の予想合格点が実際どうだったかも収録しています。

10年合格基準点 一覧

※2020年・2021年はコロナ禍で10月・12月の2回実施。下表は10月試験のみ掲載(12月試験は注を参照)。

年度 合格点 合格率 受験者数 合格者数 難易度
令和7年(2025年) 33点 18.7% 245,462人 45,821人 難化
令和6年(2024年) 37点 18.6% 241,436人 44,992人 やや難
令和5年(2023年) 36点 17.2% 233,276人 40,025人 やや難
令和4年(2022年) 36点 17.0% 226,048人 38,525人 普通
令和3年(2021年)10月 34点 17.9% 209,749人 37,579人 易化
令和2年(2020年)10月 38点 17.6% 168,989人 29,728人 難化
令和元年(2019年) 35点 17.0% 220,797人 37,481人 標準
平成30年(2018年) 37点 15.6% 213,993人 33,360人 難化
平成29年(2017年) 35点 15.6% 209,354人 32,644人 標準
平成28年(2016年) 35点 15.4% 198,463人 30,589人 標準

※12月試験:令和2年度(2020年12月)36点・合格率13.1%・受験者35,261人/令和3年度(2021年12月)34点・合格率15.6%・受験者24,965人

推移グラフ(2016〜2025年)

縦軸の目盛りは28〜40点の範囲です。10月試験のみ表示。

40点 38点 36点 34点 32点 30点
40
38
平均
35.6
34
30
35
'16
35
'17
37
'18
35
'19
38
'20
34
'21
36
'22
36
'23
37
'24
33
'25

最高(38点) 高め(37〜36点) 標準(35点) 低め(34点以下) 10年平均(35.6点)

各年 難易度ミニメモ

2025年(令和7年) 33点 難化

宅建業法20問中10問が個数問題という異常な出題で、試験全体の個数問題数は11問と過去最多水準に。正答率の大幅低下で合格点は10年最低の33点に落ちたが、逆に合格率は18.7%と過去最高を記録する「難化+高合格率」の逆転現象が起きた。

2024年(令和6年) 37点 やや難

個数問題は前年の7問から3問に激減した一方、権利関係の応用問題が難しく高得点争いに。個数問題が少ない年は合格点が上がるパターンの典型例で37点に。合格率18.6%は前年を上回り、近年の高合格率傾向が続いた。

2023年(令和5年) 36点 やや難

個数問題が前年の5問から7問に増加。権利関係では未出題分野からの出題があり全体的に難化し、正答率50%未満の問題も増加。宅建業法でも電磁的方法に関する問題が初出題された。予備校の多くが37点を予想したが、難化の影響で36点に収まった。

2022年(令和4年) 36点 普通

権利関係で失踪宣告・辞任・期間計算など過去にあまり出題されなかった分野が出題された。個数問題は5問。IT重説の本格施行など法改正内容の出題もあり。予備校の多数派が35点を予想したが1点上振れして36点で確定した。

2021年(令和3年)10月 34点 易化

コロナ禍2年目の試験。問題の難易度は全体的に低く34点に落ち着いた。12月試験(34点・合格率15.6%・受験者24,965人)も同じ基準点となり、1試験年度で2回実施の特殊な年に。2回合わせた合格者数は過去最多水準となった。

2020年(令和2年)10月 38点 最高点

過去10年の最高点。コロナ禍で試験が延期され、受験者数は168,989人と大幅減少。2020年4月施行の民法大改正後、初めて改正民法が出題された年だが難度は想定内に収まり、個数問題が少なかったことが38点の一因とみられる。12月試験(36点)も高水準だった。

2019年(令和元年) 35点 標準

宅建業法の個数問題が前年の3問から6問に倍増し正答率が下がった。農地法・国土利用計画法で例年にない形式の問題も出題。一方、民法改正(2020年4月施行)前の最後の旧民法ベースの試験でもあり、試験後の予備校予想(36〜37点)より低い35点に落ち着いた。

2018年(平成30年) 37点 難化

個数問題がわずか3問と極めて少なく、宅建業法全体も建物状況調査(インスペクション)や法改正内容が中心で得点しやすい問題が多かった。法令上の制限では新設の田園住居地域から出題。個数問題が少ない年ほど合格点が上がるパターンの典型年。

2017年(平成29年) 35点 標準

個数問題は6問。宅建業法で媒介契約関連の法改正問題が複数出題されたほか、税・その他の譲渡所得で初出の難問が登場した。全体的には標準的難度だったが、試験当日に予備校が「33〜34点」と低めに予想し、実際の35点には驚きの声もあった。

2016年(平成28年) 35点 標準

前年2015年の合格点31点(宅建士昇格初年度・個数問題9問の難化年)の反動で全般的に易化。法令上の制限は全8問が基本的な問題で、個数問題は5問。試験当日から予備校が「35点前後」と予想し的中。合格点は31点から一気に35点に回復した。

予備校予想 vs 実際の合格点

各予備校は試験当日の解答速報とともに「予想合格ライン」を発表します。LEC・TAC・日建学院・みやざき塾・ユーキャン・総合資格・大原の7社による直近4年分(2022〜2025年)をまとめました。

※ みやざき塾は「本命・可能性」の2段階形式のため2点記載。「37・36点」=本命37点、可能性36点。

年度 大原 LEC TAC 日建学院 みやざき塾 ユーキャン 総合資格 合格点
2025年 34・35点 34±1点 34±1点 33〜34点 33・34点 34±1点 34点 33点
2024年 37±1点 37±1点 35±1点 37〜38点 37〜38点 36〜38点 37点 37点
2023年 37±1点 37±1点 37±1点 37±1点 37・36点 37±1点 37点 36点
2022年 35±1点 35〜37点 34〜36点 35〜37点 35・36点 35〜37点 35点 36点
直近4年の傾向:2022〜2024年は主要各社のほぼ全員が予想範囲内で的中しています。2025年は難化で大原・総合資格が外れましたが、日建学院・みやざき塾は33点を予想に含めており、LEC・TAC・ユーキャンも±1点の幅で的中していました。それでもなお2社が外れたことに、この試験の予測困難さが表れています。予想は参考程度にとどめ、本番では自分の実力を出しきることが最優先です。

合格点予想 精度ランキング

当サイト独自の採点です

採点基準:単点ドンぴしゃ=5.0pt / 2値本命的中=4.5pt / ±1点中心・2値サブ的中=4.0pt / 3値range的中=3.5pt / 1点外れ=2.0pt / 完全外れ=0pt。範囲が広いほど上限点を下げる設計。

順位 予備校 2022年 2023年 2024年 2025年 合計/20点 評価
1位 みやざき塾 ★★★ 4.5 ★★ 4.0 ★★★ 4.5 ★★★ 4.5 17.5 S
2位 日建学院 ★★ 3.5 ★★ 3.5 ★★★ 4.5 ★★★ 4.5 16.0 A
3位 LEC ★★ 3.5 ★★ 3.5 ★★ 4.0 ★★ 3.5 14.5 A
4位 ユーキャン ★★ 3.5 ★★ 3.5 ★★ 3.5 ★★ 3.5 14.0 A
5位 大原 ★★ 3.5 ★★ 3.5 ★★ 4.0 2.0 13.0 B
6位 TAC ★★ 3.5 ★★ 3.5 2.0 ★★ 3.5 12.5 B
7位 総合資格 2.0 2.0 ★★★ 5.0 2.0 11.0 B

みやざき塾が高評価なのは毎年2値に絞る「勝負型」予想が安定しているため。総合資格は毎年範囲を使わず単点で堂々と出し切るスタイルがシンプルにかっこいい。2024年はそれがドンぴしゃ5.0ptに結実した一方、他3年は惜しくも1点差で「硬派な一点集中型」。

傾向分析

35.6点
10年平均合格点
(2016〜2025年)
38点
最高点
(2020年10月)
33点
最低点
(2025年)
7/10年
35点以上の年
(70%)

ここ10年で見えてくる傾向

  • 35〜37点が「普通」の時代:2010年代前半(31〜33点台)と比べ、近年は基準点が高止まりしている
  • 合格率は15〜18%台で安定:合格点が下がると合格者が増え、上がると減る調整が自動的にかかる
  • 受験者数は増加傾向:2016年(19.8万人)→ 2025年(24.5万人)で約24%増加
  • コロナ禍(2020〜2021年)は波乱:2020年は最高点38点、2021年は易化して34点と2年連続で極端な結果に
  • 予備校予想は参考程度に:的中率は高くなく、±1〜2点のブレが常態。予想より高くなることも低くなることもある
  • 2025年は「難問・低基準点・高合格率」の三拍子:合格率18.7%は試験制度上でも歴史的な高水準
目標点の目安:10年平均が35.6点なので、38点以上を目標にしておくと、どんな年でも余裕を持って合格できます。「35点取れれば合格できる年もある」ではなく「38点を目指して35点で安全圏」という考え方が合格への近道です。